募集テーマ

(A) ITがもたらす安全・安心、快適・便利な社会

今日の日本では,福島の原子力発電所の放射能漏れによる汚染や豊洲新市場の土壌汚染、PM2.5等による大気汚染など様々な環境汚染が問題となっています。世界に目を向けても、生活排水や工場排水を浄化せずに河川に流すことによって起こる水質汚染、車の排気ガスや工場から排出される煤煙等による大気汚染、原油の流出や海に流れ出てしまったゴミ等による海洋汚染などの環境汚染問題があります。そして、最近では歩きスマホによる事故、スマートフォンを見ながらの車の運転やアクセルとブレーキの踏み間違いによる重大な交通事故も多くなっています。このように、私たちの身近には生活に関わる多くの問題が存在しています。

また、台風やゲリラ豪雨、地震や津波といった、私たちの力では防ぎようのない自然災害もあります。これらの中には、ある程度予測ができる場合もありますが、困難な場合も多いです。さらにその被害についても予防して小さく押さえられる場合もあれば、甚大な被害を受ける場合もあります。場合によっては命を落としてしまうこともあります。そして甚大な被害を受けた場合は、避難所での生活など、これまでとは生活の形が大きく変わってしまい、孤独や不安、ストレスを感じることも多くなります。

そこで、みなさんが考える安全・安心な社会、快適・便利な社会とはどのような社会でしょうか?そしてそこにITはどのように活用できるでしょうか?ITがもたらす安全・安心、快適・便利な社会に関する夢を聞かせてください。

(B) 運動・健康とIT

プロスポーツやオリンピック・パラリンピックの種目になっているような競技スポーツでは、IT化が進んでいて、映像の中の選手やボールの動きを追跡してデータ化したり、試合の記録をデータ化したりしています。そしてそのデータを解析して、ボールの軌跡や速度、選手の時間ごとの運動量や走る速度、走る距離、活動領域(守備範囲)等を数値化し、各選手の癖や特徴を捉え、選手の起用や相手チームに合わせた戦術を立てるのに活用されています。さらに、選手に小型のセンサーを取り付けて、試合中や練習中の心拍や体温などを計測し、選手の体調管理や疲労度のチェックなどにも使われています。
 

また、最近では、スマートウォッチと呼ばれる、スマートフォンのような機能をもつ腕時計型の装置もたくさん販売されています。これらの装置には、加速度センサーやGPS、心拍センサー、皮膚温度センサーなど、その他にも様々なセンサーが搭載されていて、日々の生活における活動データを蓄積していきます。これらのデータは、先に書いたような、選手やチームを強くすると言うよりも、個人の健康管理を目的として使われることが多いです。このように、運動には競技だけではなく、健康で元気に暮らすための運動や病気を予防するための運動、子どもの身体の成長のための運動、加齢による運動能力の低下を防ぐための運動もあります。さらには、病後の運動機能を回復させるためのリハビリなどもあり、こういった分野についてもIT化が進んでいます。

このように、運動といっても幅広い分野があり、その目的や道具、方法、関わる人たちも様々です。これから、私たちの運動や健康にITはどのように関わってくるでしょうか?運動・健康とITに関する夢を聞かせてください。

(C) 人とのつながり・ふれあいを育むIT

最近は、メールやSNSが発達し
てきているため、人との連絡が取りやすくなっています。インターネットやスマートフォン、コミュニケーションを取るための様々なサービスやアプリが提供されています。このようなメディアを使えば、1つのところに居ながら複数の人と同時にメッセージをやり取りすることも可能になると思います。ただし、ここでやり取りされるメッセージは文字や写真、顔文字のようなアイコンがメインとなり、対面による会話とは異なる性質のものでしょう。間違えずに情報を伝えなければならない場合は、文字等によるメッセージのやり取りが有効ですが、話をしたいようなときは相手の顔を見ながら話ができた方が良い場合があります。親しい友達や、家族、恋人など大切な人とは会って話したいと思うのではないでしょうか。例えば、遠くに離れて暮らしている親、兄弟姉妹、祖父母、孫とまるでテレポーテーションしてきたかのように、相手がすぐそばにいるように話ができるといいですね。

テレポーテーションの実現は不可能ですが、ITを使って相手の存在をすぐそばに感じながら会話ができるようにならないでしょうか?メールやSNSには無い、人とのつながり・ふれあいを育むITに関する夢を聞かせてください。

(D) テーマフリー

(A)〜(C)以外のテーマでの応募も可能ですので、皆さんが自由な発想で考える、ITに関する夢を聞かせてください。

例えば、日本が高齢化社会に向かっていることはご存知と思います。皆さんが高齢者になるのは遠い先のことですが、すでに日本は世界の中では高齢化社会のトップランナーであるとも言えます。一人暮らしの高齢者の方の孤独死のニュースも時々聞きます。高齢者の方が、いきいきと、そして周囲の方々との関係を持ちながら明るく過ごすために情報技術はどのようなことができるでしょうか?

 また、高齢者の方はどうしても体が不自由になっていきます。そのことに対して、不便を感じさせない、不自由なことを解決するためのしくみとして、どのようなものを提供すればよいでしょうか? 同時に、健康上の問題もあります。最近は、未病という言葉もよく聞きますね。病院に行って検査を受けなくても、日々の暮らしの中で健康診断のようなことを自動で行ってくれるようなことができるといいですね。

 他にも子どもの成長や見守りを支援するしくみ、障がいを持つ人と健常者がいっしょにスポーツを楽しむための方法などを情報技術や他の技術を用いて実現できないでしょうか?仮想現実とか拡張現実、という技術が最近話題になっていますね。それらについて考えてみるのはどうでしょうか?それらが実現されたときは、きっと明るく、皆がいきいきと過ごしている社会になっていると思います。

 他にもまだまだあると思います。指導してくださっている先生や仲間とたくさんのアイデアを出し、夢を語り合って、素晴らしい夢が生まれることを期待しています。